ε130Dの光軸調整

先輩方の記事を参考にしながら色々試行錯誤した結果、以下の方法が私的にぴったりで結果も良好なことから、備忘録として書き留めます。
さらに良い方法があれば、その都度更新しようと思います。

(用意するもの)

・ 斜鏡センターと主鏡センター(仮調整)位置決め用プラ板

 主鏡をはずした跡にピッタリはまるようサークルカッターで精密に切り抜き、中央に十字線を入れました。取り外し用の取手もつけます。素材は2mmのPPシート(半透明)です。

・ 光軸修正用アイピース(笠井トレーディング、写真右)
・ オートコリメーター(AstroSystems1つ穴用、写真左)
   もともとあった主鏡のセンターマークは除光液で削り取り、
   写真の赤い三角のものに張り替えます。この作業で私の主鏡
   は中心部にかなりの傷が・・・・・
  

・ レーザーコリメーター(Farpoint、写真右)
   斜鏡と主鏡のセンター合わせの確認用です。ここで大事なのは
   レーザーコリメーターを眼視アダプターに挿入した際にぐらつ
   かないこと。アイピースアダプタの締め付けリングは、レーザ
   ーコリメーターを回転できないので使わない。ぐらつく場合は
   セロテープを貼ってピッタリ収まるようにする。光軸調整アイ
   ピース類も同様。
   ※ レーザーコリメーターの光軸はきっちり調整すること
     調整不要と書いてあったけどかなりいいかげん
     私の場合、5mの距離でレーザーコリメーターを回転させ
     たときのズレが0.5mm以内になるよう調整しました
・ 望遠鏡用スマートフォンアダプタ(写真左)
   これは、光軸調整アイピースに固定してスマホのカメラで
   位置合わせをします。

斜鏡センターと主鏡センターの調整

1 主鏡を取り外し、上記のプラ板を鏡筒にはめ込む
2 光軸調整アイピースをスマートフォンアダプタに固定し、スマー
  トフォンをセットする
  このとき、スマホカメラの光軸がアイピースの中心にくるように
  慎重に調整すること
3 スマホのカメラ(マニュアルでピント調整できるもの 私は
  Android用のCamera FV-5を使いました)で十字線とセンターマ
  ークの両方がわかるようにピント調整し、斜鏡の調整ネジでセン
  ターに追い込む(右の写真)
  ここでは、写真のように(見づらいですが)まだプラ板のセンタ
  ーは合っていません
4 次にプラ板のセンターを十字線と斜鏡センターに合わせます
※ センター合わせの調整ネジの使い方は ε130Dの取説どおりです
5 光軸調整アイピースを取り外し、レーザーコリメーターを取り付
  けてレーザーを照射します
6 プラ板をとりはずしてレーザーが斜鏡のセンターマークに当たっ
  ているか確認します
  ずれていれば、斜鏡の調整ネジで微調整します
7 斜鏡センターの中央合わせが終わったら、主鏡を取り付けます
  もう一度光軸調整アイピースを取り付け(スマホはセットしたま
  ま)、主鏡側の調整ネジで主鏡センターを合わせます。
8 最後に、またレーザーコリメーターを取り付けて、今度は鏡筒先
  端から覗き込み、レーザーが主鏡の中心に当たっているかを確認
  します
  ずれていれば、ここで微調整します

オートコリメーターで最終調整

最後はオートコリメーターで仕上げです。
ここではスマホは使わず、眼視で調整します。
下の写真左のように、最初は主鏡マークが何重にもずれて見えます。
調整の方法は、まず斜鏡をわずかに(本当にごくごくわずか)回転させてズレを1直線方向に合わせ、次に3つのネジでズレた主鏡マークが重なるようにします。これもごくわずかな調整です。(下の写真右)

以上で光軸調整は終了です。完璧にできているかどうかわかりません(どうやって調べたら光軸が合ってるかがわかるのか?)。
実戦投入で、下手な写真ではありますが見たところ光軸は合ってる(ような気がします)と自分に言い聞かせ・・・

おまえ、それ、おかしいんでは?とかありましたら、ご指導コメントいただければ幸いです。

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